- ノルウェーの海運会社Østensjøのオフショアサービス船4隻向けに新型推進器「eVSP」を受注、合計8機順次納入予定
- 正確なダイナミックポジショニング(DP)と高い操船性が決め手となった
- 新しい全電気式フォイトシュナイダープロペラで、エミッション目標値を達成する
Voith/フォイト(ドイツ)はノルウェー海運大手オステンジョー(Østensjø)社 に8機の「eVSP」を提供することになりました。
この4隻の洋上風力サービス船はスペインで建造される予定です。
新しい「eVSP」の利点は、特に永久磁石を利用したモーターがプロペラ内部に既に組み込まれており、シンプルかつ高効率である点です。
さらに可能な限り最高の操縦性能が、今回洋上風力で活動するサービス船向けの推進器として採用決定理由となりました。過酷な環境条件下でも、正確なダイナミックポジショニング(DP)、風力タービンの非常に高速な起動と離脱、および洋上風力発電所での安全で迅速な移動は、円滑な運用にとって非常に重要な要素だからです。
比較試験によると、VSP駆動の船は非常に高い波高で安全に操縦できるため、オペレーターに経済的な利点を提供しています。 非常に高速で正確な推力調整により、VSPは、船が動いているときと風力タービンで静止しているときの両方で、船の横揺れを最大70%減らすことができます。
「eVSP」も非常に高い効率が特徴で、ダクトプロペラと比較したモデルテストでは、操船中の所要電力は「eVSP」が平均15%低減された測定結果が得られました。 このように、VSPの電気バージョン「eVSP」は、風力、波力、流力に対して非常に迅速に作用するため、ダイナミックポジショニング(DP)での燃料消費が少ないという特徴があります。
省資源のための新開発
「eVSP」はVoithテクノロジーグループの新開発です。 この新しいタイプのギアレスプロペラは、永久磁石同期モーターがVSPに直接統合されています。
駆動システムは、VSPの技術とVoithインラインスラスター(VIT)の10年以上の電気的ノウハウを組み合わせています。
eVSPの利点は明確です。ギアの排除とベアリングポイントの削減による効率の向上と、特にオフショアに関連するパーシャルロードレンジでの非常に高いモーター効率、さらに別途、電気モーターは必要なく、シャフトラインも不要です。エンジンルームのレイアウトが劇的に変わります。
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ファーイースト・トウイング株式会社 フォイト企画室 田崎 まで。 Email: tazaki@fareasttowing.com